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札幌間借りカフェ「ひと出てる」は誰もが主役の楽し癒し空間!グルテンフリーランチも

間借りカフェひと出てるアイキャッチ CafeRestrant

子どもたちの賑やかな声、ウキウキする音楽、おいしい食事、そして…誰でもウェルカム!
月1度札幌で開催している間借りカフェ「ひと出てる」は、訪れる人それぞれの楽しみ方ができるように創られたカフェスペースです。今回は、評判のグルテンフリーメニューやスペシャリティコーヒーをいただきながら、「ひと出てる」の魅力について主催の坂本さんにお話を伺いました。

間借りカフェ 「ひと出てる」はこんなカフェ!

間借りカフェの開催場所は主に菊水駅すぐの場所にある「MUSICA HALL CAFE」2F

「ひと出てる」は、2024年の2月より札幌でスタートした間借りスタイルのカフェです。
地下鉄菊水駅すぐの場所にある「MUSICA HALL CAFE」を主な活動拠点とし、月1回の頻度で開催しています。(2025年1月現在)

「ひと出てる」というユニークな店名は、「人出が多い」ことを意味する北海道独特の表現から考案されたのだとか。
人出が多いということは、繁盛しているという意味にも捉えられることから、縁起を担いでそのまま店名に採用されたのだそうです。

道産子Kaori
道産子Kaori

「ひと出てる」って普通に会話で使ってましたが、北海道独特の表現だったんだと初めて知りました(笑)インパクトも強く、何より遊び心のある店名ですね♪

「ひと出てる」のロゴは、主催者の娘さんがデザインしたものなのだそう。個性的でかわいらしい文字が目を引きます
「MUSICA HALL CAFE」は最大70~80人収容の音楽イベントができるカフェ

そんな「ひと出てる」のコンセプトもまた、自由で遊び心満載な内容です。

障害の有無 性別 職業 国籍 
すべてのカテゴライズを超越し
各々の好きと得意を持ち寄り
大好きな人と過ごせる空間

さらにこのような続きが。

エネルギーが有り余っている人は放出し
足りない人はチャージして
一緒に幸せを紡げる場所

この言葉から、誰でも、どんなバックグラウンドの人も、みんな丸ごと受け入れてくれるような、そんな懐の深さを感じずにはいられません。

カフェでは子どもも、大人と同じように働いている場面も。

席への案内やお会計をしてくれました^^

筆者が訪れたときの客層も、お子さん連れの方もいれば、お一人様、打ち合わせ風の男性2人組などなど…確かにバラエティ豊かです(笑)

Kaori
Kaori

いろんな場所から、いろんな人たちが一同に集まった感じ!
それなのに、違和感なくみんな楽しそうです。

主催の坂本友美さんに、間借りカフェ「ひと出てる」を立ち上げたきっかけを尋ねてみました。

元スタイリストで海外生活もされていたという坂本さん。
なるほどご自身はもちろんのこと、カフェで一緒に働くお子さんの装いもどこかスタイリッシュで素敵です。

そんな坂本さん、お子さんに障害があったことや、お子さん2人が学校へ行かないという選択をしたことで、世の中の生き難さを肌で味わっていたのだそう。

・同じように、さまざまな理由から生き難い毎日を過ごしている人がいるのではないか。
・そのような人たちの「居場所」があれば、色々な想いを抱えている人と繋がることができるのではないか。
・「フツーじゃない」と思っていることは実は「フツー」であり、「個性」であり、「アピールポイント」だと気付けるような場所を創りたい

このような居場所として、「カフェひと出てる」はスタートしたのだそう。

Kaori
Kaori

なるほど、だから「すべてのカテゴライズを超越」なんですね!

坂本さん
坂本さん

一人一人が好きなことで輝く場所になって欲しいという想いを込めています。
そして、ついでに食べ物が美味しかった、くらいがちょうど良いです(笑)

坂本さんより、開店準備中の素敵な写真をご提供いただきました。
坂本さんのお友達親子さんとそのお友達とで、黒板メニューボードを書いてもらったのだとか。

お客さんとして訪れるだけでなく、それぞれできることを協力しあい、創りあげていく様子は何とも微笑ましい光景ですね。

ひと出てるのメニューは基本すべてグルテンフリー

特にアピールされていないので気付かない人もいるかもしれませんが、カフェのメニューは基本的にすべてグルテンフリーなのだそうです。
さらに、スイーツ類はなるべく素材の甘味を生かし、砂糖は極力控えて作られているとのこと。

ケーキ5種にドリンク5種、別オーダーで浅煎りコーヒー(詳しくは後述)、フードはハンターのご友人から直接仕入れたという鹿肉のカレー、ドリア3種、そして酵素玄米のひと出てる定食と、盛りだくさん。

ソーセージやフレンチフライといったサイドメニューもあるのがうれしいですね。

厨房は基本的に坂本さんとスタッフの日下部さんが担当されていますが、忙しくなったときはカフェに遊びにきた人がお手伝いに入る、などという場面もあるのだとか。

Kaori
Kaori

なぜメニューをグルテンフリーにされたのでしょうか?

坂本さん
坂本さん

小麦アレルギーを持つ人が多いことと、私自身小麦を避けた食生活をしてみて
体調が良いと感じているからなんです。

それぞれの好きなように過ごせる場所であるだけでなく、食べ物もおいしくて体にも優しい。
子どもに対しては自然と食育にも繋がりますね。

ランチに酵素玄米の「ひと出てる定食」をオーダー 

どのメニューも魅力的で悩みましたが、酵素玄米が食べたくて、ひと出てる定食(¥1100)をチョイスしました。
この日の定食は「おでん」。
うれしいことに、おでんに入っている練り物も添加物不使用のものを使われているとのこと。

Kaori
Kaori

なんてありがたいのでしょう・・

長岡式酵素玄米とは、玄米・小豆・塩を圧力鍋で炊き、3~4日寝かせ発酵熟成させた玄米のことをいいます。酵素の働きにより柔らかくもちもちとした食感になるだけでなく、栄養価もアップし、消化にも良いとされる健康食です。
医師の長岡勝弥氏によって考案されたため、「長岡式」という名前が付けられました。

おでんはとても優しい味付けで、そのままでも十分おいしいのですが、添えられた柚子胡椒みそをつけていただくと、ご飯がすすむパンチの効いた味になります。

カウンター越しにスタッフさんや子どもたちとお話しながら、和気あいあいとした雰囲気でいただく食事はとても温かく、心も身体もポカポカになりました。

しかも食事中、なんと偶然にもカフェを利用されていた方がその場で一曲披露されるという場面にも立ち会うことができたのです。

Kaori
Kaori

生演奏と歌を聴けるなんて、なんだか得した気分♪

韓国で音楽活動をされているというこの方、偶然「ひと出てる」に来られたというのだから、ご縁とは不思議なものです

以下のお料理写真は、左がたまたまカウンターで隣に居られた方のオーダーしたエゾ鹿肉のティッカマサラカレー(¥1100)、右は12月開催のひと出てるにて筆者がオーダーした無添加ソーセージ(¥500)です。

カレーは一口味見させていただいたのですが(ありがとうございます)、しっかりスパイスが効いた本格派!クリーミーなまろやかさと甘さも感じました。

サイドメニューの無添加ソーセージも食べ応えのある一品。皮がパリッとしていて、中はジューシーなあらびきのお肉がぎゅっと詰まっています。

ソーセージ類は添加物使用のものが多く出回る中、このような貴重な品をいただけるなんてありがたいことです。

デザート&コラボ出店のスペシャリティーコーヒー

コーヒーで広がる世界主催の渡辺さん自ら淹れてくれる浅煎りコーヒー

さて、お腹が満たされたところで、次はコーヒーをいただきましょう。
さきほどご紹介したメニュー表には、「まきこさんの浅煎りコーヒー」とありました。

実は今回、コーヒーのメニューに関しては浅煎りコーヒー専門の渡辺真紀子さんとコラボした形となっており、コーヒーのみ別オーダー制となっています。

渡辺さんは市内カフェを間借りし、浅煎りコーヒーを提供する「コーヒーで広がる世界」主催者。
「ひと出てる」以外でも単独開催や、コラボイベントなども展開されています。

Kaori
Kaori

実は、「ひと出てる」を知ったのも、真紀子さんのコーヒーをいただきにきたのがきっかけです。

ということで、訪問時のコーヒーのメニュー。

お値段も良心的に設定されているのがありがたい

もともと深煎りコーヒーが好きな筆者ですが、渡辺さんから浅煎りコーヒーの素晴らしさについてお話を伺い、実際に飲んでみることで視点が変わりました。

豆の産地、種類、製法によって異なる個性や、メニューに記載された解説を読みながら、ゆっくりと変化していく味わいは、ワインの楽しみ方とも繋がる気がします。

今回オーダーしたコーヒーは、「ルワンダ ギテシ レッドブルボン ナチュラル」(¥600)
「」内は 生産国→農園名→豆の品種→製法
グルテンフリーのガトーショコラ(¥650)と共にいただきました。

中浅煎りくらいのコーヒーで、見た目の色は濃そうに見えますが、とても軽やかな飲み口です。
メニューのコメントにあるように、冷めてくるごとにだんだんと甘さとフルーティな酸味が感じられるようになります。

グルテンフリーのガトーショコラは、まるで生チョコのようなとろりと滑らかな食感。それでいてしつこくないのは、メレンゲの軽さでしょうか。甘さもかなり控えめでとても食べやすいです。

少しずつ変化するルワンダコーヒーの味わいと共に、ゆっくりと堪能させていただきました。

以下の写真は、カウンターでご一緒させてもらった方の「おっチーズケーキ フィグショコラ」(¥650)と、渡辺さんのオーダーした「米粉かぼちゃタルト」(¥650)
※当日はオレンジショコラを切らしていたため、フィグ(いちじく)に変更

左:米粉かぼちゃタルト 右:おっチーズケーキ フィグショコラ

もちろんいずれもグルテンフリーです。
どちらも一口ずつ味見させていただきましたが(笑)やはり甘さは控えめ、でも素材のおいしさはしっかり感じられました。

ちなみに、「おっチーズケーキ」とは、坂本さんの息子さんの愛称「おっち」と「チーズ」を掛け合わせた名前なのだそう。

そういったエピソードや遊び心は、きっとカフェのあちこちに散りばめられているはず。
訪れるたびに宝探し感覚で発見していくのも、「ひと出てる」の楽しみ方なのかもしれません。

ひと出てる 基本情報

openの12時から夜20時までの間に、ひと出てるではさまざまなストーリーが紡がれていく
整体院のコラボ出店もされています。

食の好みや味覚が人によって違うように、好きなこと、楽しいと感じることも人それぞれ。

「普通じゃない」ことは決して「悪いこと」じゃない。

子どもがカフェで走り回っても、そこには顔をしかめる大人はいません。

カフェでしばらく過ごしてみて感じたのは、大人も子どももそれぞれの過ごし方をちゃんと楽しんでいるんだということです。

普通にカフェとして利用するもよし、筆者のようにグルテンフリーメニューを楽しみに訪れてもよし。
「ここに来ればみんなに会える」と、人と会うこと自体が目的の人もたくさんいるでしょう。

さまざまな人が訪れ、出会いがある「居場所」だからこそ、そこから広がるご縁もまた「ひと出てる」の魅力なのではないかと思うのでした。

「ひと出てる」に行ってみたい方、気になった方はぜひ公式Instagramをフォローして、開催日をチェックしてみてくださいね。

Kaori
Kaori

坂本さん、今後の展望を教えてください!

坂本さん
坂本さん

障害のある人を雇用し、社員として普通にお給料をお支払いできる仕組み作りをしたいです!今レジ係をしている娘がその第一号になれるようにしていけたらと思います。

さらに、2025年4月からは開催場所が増え、それに伴い開催日も増える予定ですので、楽しみにしていてください!

さらに進化していく「ひと出てる」に期待が高まります!


最後に、坂本さんより預かった素敵なメッセージで締めくくらせていただきます。

経済的に事情があり、支払いが難しい方も是非是非ご来店頂き、言い難いとは重々承知ですがこそっとわたしにその旨を伝えて頂けたら無料でお食事提供させて頂きます。
シングルになり、養育費が未払いになった時、沢山の友人に支えられて、今のわたし達がいるので少しでも困った時にはお互い様!で一緒に生きていきましょう


最後まで読んでいただきありがとうございました。
本記事の内容は2025.1月時点の情報となります。訪問の際は、公式Instagramでご確認お願いします
カフェメニューは基本すべてグルテンフリーですが、原材料に小麦を含む場合があるため、アレルギーの方は都度確認をお願いします。

店名間借りカフェ ひと出てる
主な開催場所札幌市白石区菊水2条3丁目1-25 2F
musica hall cafe(ムジカホールカフェ) 地図を開く
アクセス地下鉄東西線菊水駅5番出口より徒歩約1分
営業時間12:00-20:00(LO19:00)
開催日程主に毎月第3月曜日
☆日程・時間等は公式SNSをご確認ください
☆2025.4月より開催場所が増える予定
駐車場なし(近隣にコインパーキング有り)
キャッシュレス決済現金のみ
席数約30席
お子様連れ大歓迎
公式SNSInstagram
https://www.instagram.com/hito_deteru/
備考お問い合わせは公式Instagramのメッセージよりお願いします
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