北海道の夏の楽しみのひとつといえば、地方へのドライブと、各ドライブ先でいただくグルメ。昨今は、採れたての野菜をその場で調理していただけるファームレストランが人気を呼んでいるのをご存知でしょうか。今回は、当ブログ特別編として札幌市近郊の石狩市で営む大人気のお店「わがまま農園cafe」をご紹介します。カフェメニューとは思えないほどの本格的なお料理にスイーツ、そして温かなおもてなしに、きっと誰もが心も身体も満たされるはず…。
※本記事は特別編となり、グルテンフリーのカテゴリから外れますこと予めご了承くださいませ
「わがまま農園カフェ」は札幌市から車で約45分!
「わがまま農園カフェ」は札幌市のお隣、石狩市にあり、札幌市から車で約45分の距離にあります。
交通機関を使う場合は、JR学園都市線「当別駅」が最寄り駅です。駅からは車で約12分走ると到着します。
近郊には「北欧の風」道の駅とうべつや、地場産野菜が買える「JAさっぽろ地物市場とれのさと」、そして筆者お気に入りの「はるきちオーガニックファーム直売所」があるので、車で行ける方、北海道産の野菜を購入したい方はぜひドライブルートに取り入れてみてください^^
わがまま農園カフェさんでも、自家栽培野菜のほか、「とれのさと」や「はるきち」さんなど近隣農家の生産品を取り扱っているようです。
さあ、到着です!
農園オーナーと看板犬クックがお出迎え
ランチは11時OPEN。(なんとモーニングもやってます!スケジュールは下部記載のお店のSNSをご確認お願いします)
予約も可ですが、筆者が訪問日前日に問い合わせたときは既に予約が埋まっている状態でした。
でもうれしいことに、予約以外の席も用意してくれているんです。
なので、予約できなかった方は、早めに到着して待機することをおすすめします。
入口に待機人数を記入するボードがあるので、名前と連絡先を記入します。
眼前に広がる農園を眺めながら、しばし待機していると、看板犬クックさんの側にいた農園オーナーの男性(お父様)が気さくに話しかけてくれました。
もともとは道外で会社勤めだったオーナーさん、転勤先がたまたま北海道だったことから、ここ石狩とのご縁が生まれたそうです。
近隣農家の助けもあり、オーナーご家族は2000年頃この地で農家として再出発されました。
それから東京で料理の修行を終え、北海道へ戻った娘さんとお母様と共に、2015年「わがまま農園カフェ」をスタート。
その間お父様が心臓の大手術を経てきたことや、農業の苦労話、さらにはこの土地の歴史など、貴重なエピソードをさらっとお話してくださります。
待機中も退屈しないようにとのお気遣いとは思いますが、ご家族との絆や、地元の人たちの温かさを感じ、ますますお店にお邪魔するのが楽しみになりました。
シェフの技光る絶品ランチに舌鼓!
11時になると、1巡目の客として入店することができました。
お店は1階と2階があり、厨房の見える1階に通されます。
*ランチメニュー*(各1650円/ドリンク別)。※2024.7月訪問時点
1. 望来豚のもも肉薄切りカツ バジルソースとチーズ(パンorご飯)
2. カスベのソテー ケーパーのソース(パンorご飯)
3. 望来豚のリエットと今ある野菜でわがままサンド
4. 望来豚ベーコンと海の街たまご入りわがままサラダBOWL(ガーリックトースト付)
ランチメニューに記載のドリンク料金はランチオーダー時にのみ適用されます(お得になります)。
どれにしようか迷います!
ときどきは小麦パンもいただく筆者ではありますが、やはりここはグルテンフリーブロガーらしく、ご飯のセットをオーダー。
筆者が1の「望来豚のもも肉薄切りカツ バジルソースとチーズ」(ご飯)
連れは2の「カスベのソテー ケーパーのソース」(ご飯)
ちなみに、こちらで提供されるコーヒーは同じ石狩に工房を構える「みちみち種や」さんの豆です。
ときどき札幌でも催事などで購入させていただいたことがありますが、炭火焙煎のとってもおいしいコーヒーです。
夏らしく、アイスコーヒーを注文し、お料理が出来上がるまでゆっくり堪能します。
店内は風が程よく抜ける絶妙な作りになっていて、肌に感じる夏の暑さがとっても心地よいです。
深煎りのアイスコーヒーを、まさにココ!という一番おいしいタイミングでいただけました。
ほどなくして、ランチのサラダとゴボウの冷製スープが到着。
野菜たっぷり!
1つのお皿に、異なる味付けのサラダがいくつも同居しています。きんぴらごぼうも入ってる!
こんなにたっぷりの野菜を食べられるなんて、農園カフェならではの贅沢ですね。
そして、ベースの玉ねぎドレッシングがとんでもなくおいしい。
写真撮り忘れてしまいましたが、ドレッシングは店頭でも販売されていました。
今度訪れた際は購入してみようと思います(*^^*)
さあ、お待ちかねメインが来ました!
「望来豚のもも肉薄切りカツ バジルソースとチーズ」
わああああ。
と、思わず声が漏れてしまうビジュアル。
細かなパン粉を纏ったカツは、シュニッツェル(ドイツ風カツレツ)のような風貌です。
中はこのように、薄切りのお肉を重ねて揚げてあるようなんですが、中にも何やらソースが仕込まれていて、ナイフを入れるとじゅわっとソースが溢れ出してきました。
薄付きの衣はサクサク、中のお肉は柔らかく、中のソースとバジルソースを絡めて食べると…
もうたまらなく「絶品」なのです。
付け合わせもただものではありません。
蒸したキャベツ、ブロッコリー、ズッキーニはしっとりジューシーで、野菜の旨味がぎゅっと詰まっています。下には越冬芋を使用したという、とろっとろのマッシュポテトが隠れていました。これが永遠に食べ続けられそうなくらい甘くおいしい。
たくさんの人の手で一生懸命に育てられた素材が、最高においしい状態に仕上げられて、今ここにあるのかと思うと、何とも胸が熱くなる思いです。
望来豚(もうらいとん)とは石狩市の「ノース・ベスト・ファーム」で生産されるブランド豚です。北海道産の原料を中心とした自家製飼料、敷材にもこだわって育てられ、堆肥は提携農家の大地へと還元されているのだそう。
さて、連れのお魚プレートもお味見させてもらいましょう。
「カスベのソテー ケーパーのソース」
カスベと聞いてピンとこない人もいるかもしれませんが、「エイ」と言ったら分かる人も多いかもしれません。
北海道では比較的メジャーな白身魚で、軟骨ごと食べられるのが特徴です。
とはいえ、筆者は調理したことがありません(笑)
居酒屋などでは、煮魚や唐揚げが主流でしょうか。
こんがりとソテーされたカスベは、軟骨も気にならず、身は柔らかくふっくら。ケーパーのほのかな辛みが良く合います。しっとりキャベツやクリーミーなマッシュポテトと合わせると、さらにおいしさ倍増。
どちらのお料理も、とても手をかけて丁寧に作られていることがひしひしと伝わってきます。そして、それをいただける自分は、なんてありがたいことだろうと、しみじみ思うのでした。
食後にキャロットケーキ♪
わがまま農園カフェさんは、ケーキやデザートも豊富。
ランチは14時までですが、14時半〜日没(この表現がステキ)まではカフェタイムとなり、軽食やおやつ、パフェなどが用意されています。
うっかり、カフェタイムメニューの写真を撮り忘れてしまいましたが、蕎麦粉のガレットやサラダボウルなど、スイーツ以外の軽食もあるようです。
詳細はお店にご確認くださいませm(__)m
さて、筆者はケーキのショーケースを正面に見据えた席に案内されていたので、ずーっとケーキが気になって仕方ありません(笑)
こちらのケーキに使用されている小麦も、もちろん北海道産。
普段は小麦を控えている筆者ですが、こうした良質なものをいただける機会があるときには、おいしくいただくスタンスです。
というわけで、とっても気になった「キャロットケーキ」(450円)を追加注文。
ショーケースからはカットの大きさの全貌が分からなかったので、内心ドキドキしていましたが、小ぶりなサイズなので、食後にちょうど良かったです。
一口食べると、にんじんの甘い風味とくるみ、そしてスパイスがほのかに香ります。
これだけでも十分においしいのですが、薄く纏ったクリームチーズと一緒に食べると、さらに味が引き締まっておいしい。
甘さも控えめなので、ブランチや朝食にも良さそうです。
…などと思いながら、ぺろりと平らげてしまいました。
こんなにケーキがおいしいと、次はカフェタイムにもお邪魔したくなってしまいます。
ごちそうさまでした!
余談:わがまま農園カフェさんを知ったきっかけ
店舗に伺ったのは今回が初めてですが、実は2020年に、とあるイベントでお弁当をいただいていたんです。(写真撮っておいて良かった!)
友人に誘われ石狩のハーブ養蜂園「La table Verte」さんのハーブ摘み体験イベントに参加させていただいたときに撮った写真です。
このお弁当には冒頭でご紹介した、「はるきちオーガニックファーム」さんのお野菜が使われています。
ハーブ摘み体験終了後、ファームオーナー様にオーガニック農法のお話を伺いながら、皆で野外お弁当ランチをいただくという、今思えば素晴らしい体験をしました。
ここでいただいた、おいしいおいしいお弁当が、「わがまま農園カフェ」特製弁当だったわけです。
イベントをきっかけに、はるきちさんには年数回お野菜を買いにお邪魔していたのですが、今回は初めてわがまま農園カフェさんにも伺うことができました。
わがまま農園cafe 店舗情報
エントランスでのお出迎えからはじまり、予約に対する配慮や、店内の居心地のよさ、お料理のおいしさ、どれをとっても「わがまま」要素は感じられませんが(笑)
ある意味、経営するご家族が、「やりたいことを、やりたいようにできている」のなら…
そういう意味での「わがまま」であるのなら、それは訪れるものにとっても大いにうれしい「わがまま」なのかもしれません。
ぜひ、今後もわがままを突き通し、永く続けていただきたいと願う筆者なのでした。
最後までご覧いただきありがとうございます。
店名 | わがまま農園cafe |
住所 | 石狩市八幡町高岡87−3 地図を開く |
アクセス | ・札幌から車で約45分 ・JR当別駅から車で約12分 |
電話 | 08018850050 |
営業時間 | 11:00-日没まで ※ランチ〜14:00 カフェタイム14:30~ ※仕込みの為早じまいする日もあり ※モーニング営業日あり(公式SNSを確認) ※予約については備考欄参照 |
定休日 | 火曜・水曜 【冬季休業期間】12月~3月 ☆営業時間・休日については公式Instagramもご確認ください |
駐車場 | 敷地内に10台 |
キャッシュレス決済 | 現金のみ |
席数 | 20席 |
お子様連れ | OK |
公式SNS | Instagram https://www.instagram.com/wagamamafarmcafe/ https://www.facebook.com/wagamama.farm/ |
外部サイト(食べログ) | https://tabelog.com/hokkaido/A0107/A010702/1051120/ |
備考 | 【予約について】 ・予約は電話のみの受付 ・11時のみ4組まで (予約以外の方も入れるようにとのお店のご配慮です) ・予約以外の方は、10時半より設置されるボードに 連絡先を記入の上、待機 |